
こんにちは、編集長の上村です。
2020年もそろそろ終わりなので今年の動きを振り返ってみる。
まず、今年の4月に青山学院MBAで農業マーケティングを受講し、農業の可能性に驚いた。
この頃はまだ「農と食に関連する世界の先端ビジネスに目が向いていた」。
農業というジャンルで新たなサービス開発をするのだろう?とぼんやりと感じていた。
8月に入りLEDの水耕栽培キット等を買ってみた。「うーーん作れるんだ」を実感する。

この頃「小屋暮らし」のような本をまとめて10冊位買ってみる。

目的は定まらないまま、波乗りのホームグラウンド九十九里あたりで数百坪の土地を見始めていた。
小屋の本を読みすぎて自分の小屋を持ちたかったのが懐かしい。

そして・・・ぼんやりと起農を意識した新会社名を考えはじめ、8月末にはオウンドメディアの立ち上げを決めた。これが今の「君がいる未来」構想のスタートだった。
しかし、発行は決めたがコンセプト等はまだ決まらない。やる気が思い切り空回りする。
9月に入りオウンドメディアの切り口をSDGsあたりか?とぼんやと考えはじめる。
しかし、この頃はまだ「二酸化炭素へのアプローチ」を自分のフィールドにするのか?「貧困か?」「森林浴という分野?」そんな頃だった。
そして編集長という久しぶりの肩書
久しぶりに肩書をもらった。編集長だ。
悶々とした気持ちでタケイファームの武井社長にも相談をしはじめ、向こう5年は「アグリテック」「起農」に関連する分野のWEBマガジンを発行することに意識を向けはじめたのだ。
いよいよ編集長だ。この頃お会いした沢山の方には「編集長と呼んでください!」をお願いしていた頃だ。

今日からは、編集長と呼んでくださいと(と周囲には伝える(笑)。しかし、まだ中身は決まっていない 。)
しかし一方でもともとの僕の本業は起業支援サービスを開発するという役割。
編集長業務よりも経験も知識もあるこの分野で編集長 兼 起業支援サービス開発を役割とすることを 決めたのだ。
しかし、いままでもそうだけど起業支援サービスの開発をするということは、自分が新たな分野のビジネスを興し、そのビジネスを成功させることを意味するわけです。
だからこそいわゆる農業に関連する様々な分野を視察しはじめたのが9月から。
サービス設計チームに一級建築士が加わる
過去の経験から、サービス開発チームを早速組成し、サービスコンセプトの設計業務をスタートした。
僕の相棒は長いこと付き合いのある一級建築士だ。

この頃のメイン業務は視察。動物以外の農に関連する分野を様々な視察対象とした。
視察を通じて探す対象は決まっている。事業着手が簡単なのに年商1億円~2億円が見込めて人手がかからない。
しかしその一方でニーズがでかい!を見つけ出したかったのです。いわゆるPEST分析で見ても及第点のとれる分野を探し始めたのです。
農の関連者を取材しながら、そのモチベーションや新機軸も教わりたくなったのです。
子供の貧困あたりも気になるところだけど、こういった分野は個人的にサポートすることにした。
方向は決まった。あとは成功する(予定)のビジネスモデルを販売を計画する
具体的に何をやるのか?は9月に入ってもまだまだ決まらない。しかしいろいろな土地を見る中で人口1万名~5万名エリアの土地代金は驚くほど安いことがわかってきた。
関東圏であれば表面利回り10%を普通のはなしだけれども、たとえば介護施設経営ならば表面利回り20%いくんじゃ?
なんて思いはじめたのもこの頃。動かなければ見えてこない事実に基づいた想像でだんだん夜が眠れなくなる(笑)。
人口5万名以下のエリアで、しかも広い土地で出来る大家さんのような仕事かもしれない!?
千葉県あたりでは5000坪の山の視察にも出かけた。

9月9日の日記には「5万円の介護施設経営を目指す」と書いてある。
国民健康保険の範囲で入居できる介護施設づくりを意識した。安い土地に小屋で作る家をセットするならば・・5万円台いけるだろう?。
これが実現できたら国内全域に新しい価値を提供することができるかもしれない。
方向性が決まったところで1年以内には「農業×5万円台で入居できるサービスの販売」を青井社長率いるインキュベクスにお願いし、5万円台で入居できる介護施設づくりという新サービスの核を合意した。
しかし、「農業×5万円台で入居できるサービス」の農業のあたりが全く想像もつかない、その日記には・・・
「”食”が気になる。飲食業経営じゃなくて・・栄養価の高いモノとか?数千名の胃袋を満たサプライチェーンとか?その方向が・・子供の貧困等の一助になればいいかな?」
なんてことが書いてある。
趣味も仕事も好きもごちゃまぜにする

自然ご好きで、写真が好きで、車が好きで、、波乗りが好きで・・・。
倉本聡やニコルが先生も好きで・・全部の要素を入れられないかを毎日考え続けた。
ピザ屋も、牧場も、乗馬クラブも、福祉も、子供向けの様々も好きだから・・妄想はとめどない。
視察はほぼ毎日。農業視察だけではなくとにかく人の話を聞きまくり、1人ブレストの日々だ。

会社を辞めて「ソーシャル・アントレプレナースクール」を立ち上げた友人のところへにも出かけた。
起業スクールの視点も面白いなんてことを思った視察。
人との交流は仕事に出来る!を直感する
向こう2年は農業を勉強し・・・地方で頑張る医療人と出会う。はじめてだな!?人との交流を仕事にする。
こんな言葉を口にしていたことを思い出す。
9月の半ばからはWEBマガジンの取材をスタートした。記念すべき1回目はLED野菜工場の開発責任者のインタビュー。

しかし、第1回目の取材の今日は・・・マイク忘れる、カメラ忘れる、車の置き場を忘れた(笑)興味があふれすぎて、取材も忘れる。
人の話を聞けば聞くほどほれぼれする。「農業×5万円台で入居できるサービス」は9月の半ばでもブレまくっている。しかし、・・・なにか新しい変化を起こせるのはわかっている。
この頃は長野あたりで6万坪視察実施している。
月額5万円の介護施設づくりに向けたコストダウン計画
「農業×5万円台で入居できるサービスの販売」に向けて動き始める、しかし、農分野は全く決まらない。知識がなさすぎるのだ。
一方介護施設づくりはお手の物。だから、9月からはトレーラーハウスを起用した建築コストのダウンの可能性をさがしはじめる。

一級建築士の斉藤と二人で随分と通い「行ける!を実感する」
視察先の長野では5万円の視察は出来るな!と考えると、全国でも出来る!し・・・これが地方再生モデルになる可能性すら感じていた。北海道でも九州でも四国でも秋田でも青森でもだ。
今まで起業支援は3000社か?4000社やってきたので・・今回の国民年金の範囲で住める施設は少なくとも500ヵ所はいけるだろう。
世界の地方創生に目を通す
10月にはぼんやりと日本全国の農に必要な要素がおぼろげながら見えてきた。
農業そのものではなく、その農業を成功させる要因が必要であるということなんです。

たとえば・・・
1)地域住民曰く「基本はここに住み続けたい」を仰る方が多いエリア)
2)地域コミュニティーが発達している
3)居住者のためのインフラが整備されている(学校、スーパー、レストラン、スポーツクラブ、保育所)
4)地域の名産品がある(四国のレモン、長野のリンゴ、山形のサクランボその他)
5)医療体制が整備されている(病院も在宅医療も)
6)自然が整備されている※または近隣に大きな公園がある。
7)働く方々のための居住ができる家がある。
まずはこんな感じです(笑)。
要は、町自体に力があるエリアで、自分自身がその町の機能の一つになる必要があるんだ!という気付きがありました。
そして・・起農を決意する!
花屋をやっていたことがある。ブーケが作れなくて断念したが・・・。
廻りめぐって花屋ではないが、花を育てる、愛でるを仕事にすることに。
介護施設に農地を併設するかな?だんだん決まってきた。
本来、株式会社のミッションは収益性の追求を是とするわけですが僕にはそれだけでは喜びが少ないのです。
だから、今回のチャレンジは収益の60%までを顧客満足やスタッフ満足の追求に投資してみたいと考えはじめた。
今回は介護施設経営から発生する収益の最大が60%までを顧客満足やスタッフ満足の追求に投資してみたいと考えています。
目標は、入居者には毎日笑いが止まらない位の生活を送っていただきたい。そして、その入居者をサポートするスタッフも満足する環境を提供したいと考えているのです。
僕が出来ることといえば、そういった環境を提供することです。すなわち、毎日、自然との交流がある。

役割がある。疲れがある。ご利用者様には今までに以上に生き甲斐がある日々を提供を実現したいのです。
やはり、自分の親を入居されられる施設が基準ですよね!内装、外装の豪華さよりも、関係者の人柄や優しさにあふれている環境づくりを実現したいのです。
「farming(農業)×介護施設経営」を進めるエリアをじっくりと探しはじめています。
農地併設の介護施設という方向性ガ決まりましたので、欲を言うならば、果物の美味しいエリアがいい(笑)、世界各国からウーファー※を招いたりしてもいいし・・・。
ウーフ WWOOF:World-Wide Opportunities on Organic Farms 有機農場で働きたい人の意)とは、農業体験と交流のNGOである。 また、ウーフにおいて手伝いをする側の人々はウーファー(WWOOFer)と呼ばれる。
農業体験したい方のためのクラインガルテン※も用意したい。
クラインガルテンは、ドイツで盛んな200年の歴史をもつ農地の賃借制度のことをいいます。 日本語に訳すると「小さな庭」となり、「市民農園」もしくは「滞在型市民農園」とも言われています。 クラインガルテンの敷地内には、「ラウベ」と呼ばれる家屋があり、農園では家庭菜園やガーデニングを行うことができます。
日本全国の沢山の農家とつながりたい。
今回の取り組みは、日本全国のあらゆるエリアで推進が可能であると考えています。
・・・人手が足りずに放棄された農地を介護の持つ力で変化させることが出来ると考えているのです。
例えば、神奈川ならば・・・バラ農園に併設することもありですし、ハーブガーデンでもいい。

山梨ならば「桃づくり×介護施設経営」や「ブドウづくり×介護施設経営」。
群馬ならば「リンゴ×介護施設経営」、「モモ×介護施設経営」、「ブルーベリーづくり×介護施設経営」。
長野は・・・もちろん「リンゴ×介護施設づくり」。
埼玉では、「梨(日本梨)とか、栗。そして、梅に柿。ユズ、プラム、ミカン、イチゴ、ブルーベリーづくりもありですね。
「farming(農業)×介護施設経営」で解決できること。
今回の取り組みは様々、新しい介護のカタチを見つけることが出来ると信じています。
介護度が軽い方の向けにも施設経営は有効であるということであったり。
介護施設は役割がある場所ということであったり。
介護施設には喜びがあふれているという試みであったり。

夢のような話しですが・・・介護施設が作った野菜や果物が滅茶苦茶、美味しかったり。
しかも・・介護施設が運営する農業で利益が出始めたりと沢山の試みを考えているわけです。
農業分野にも数多のメリットは提供できるように思います。
耕作放棄地増加の問題に歯止めをかけることが出来るかもしれませんし。起農者を支援する取り組みにもつながるはずです。
「畑を買い」農業訓練を受けている。
仕事とは別に畑を買った。「農業×介護施設経営(あるいは医療)」を決めたからは農家に習うことを決めた。
まずは300坪でお茶をつくる来年は600坪を加える。

今年最後の指導は「今日は山と植木のメンテナンス」を習い。毎回毎回快く迎ええてくれる師匠に感謝。
今は師匠が望むことならば・・なんでも手伝うつもりだ。農業以外の掃除でもいい(笑)。

さらには将来の仲間づくりをはじめた。
水田 兼 ハーブから石鹸づくりを担当するもの、コミュニティのニーズを汲み取るもの、そして、バイトの小学生には山で何ができるか?を考えてもらっている。
NPOとの交流も開始した。
農業を意識してからはおおよそ9カ月かけて方針が固まった

来年1月からはレストラン巡りを日課に。例えば・・100日あれば30人のシェフと話をすることができるかもしれない。
つまり店の拘りやらシェフのメニュー開発等の構想をうかがえる可能性があると思うのです。
そうすれば・・・周囲の方々が求める素材を計画的に生産できる(かもしれない)。

あるいは同じ日程でホテル、旅館が求める香りに関する希望をヒアリングしたいと。
「Comes Farm」はまだまだ社会実験。でも、・・売れないよりは売れたほうがいいし。。。。期待されないよりは、少しは待っていてくれるお客様がいたほうがいい。Farmの成功が「農業×医療」の深みをつくりだす。
5年後の本職化に向けて小さい失敗は今のうちでしょ?!なんてことを考えている。
お年玉では草刈り機を買いたい。
もう迷いは、無いな!
恐怖も不安も無い状態だ(笑)。

上村 隆幸(かみむら たかゆき)
インキュベクス ファウンダー(創業者)
1965年神奈川県生まれ。1998年、起業コンサルタント業を開始し、以来3000社を超える起業支援を手がける。日本の医療のが在宅シフトにともない「子供からお年寄りまで」すべての生活者が安心と幸福を実感できる地域社会づくりに向けて「ケアーズ訪問看護ステーション開業運営支援」を開始し現在全国800社以上をネットワーク。また「介護の王国」では食費を含めた¥95.000を関東圏で実現する。こちらは全国70拠店。
2021年より神奈川県南足柄市で農業生活をスタート。生産者の視点で「農のある暮らし」「農のある医療」「農のある介護施設」づくりを推進している。
青山学院大学 大学院 国際マネジメント研究科 MBA 産業技術大学院大学(AIIT)創造技術専攻 事業アーキテクチャ(修士) 国際医療福祉大学大学院 保健医療学 博士課程(中退) 新極真空手 木元道場所属 初段